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一、 |
大峯山は、山伏の聖地であり、修験道の修行の根本道場であります。 |
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一、 |
修験道の伝統を尊重し、決して侮らず、油断無き事。 |
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一、 |
修行中の事故は、全て自己責任は言うに及ばず、他に多大の迷惑をお掛けする事、
修行が己一人で行っているのでは無い事を、今一度心する事。 |
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一 |
無事満行する為に下記を必ず注意し守る事。
●事故の要因
・足を滑らせる。岩場・木の階段等は苔等で乾いていても滑りやすい。
雨で濡れると特に厳重に注意が必要。
・手を滑らせる。岩場を登る際、上記と同様に滑る。
・石・木の葉等を踏み、それが滑る。又、石等は落石となり、
後ろを歩く者へも被害を与える。
・木の枝で目をつく等。又、枝を引っ掛けて前進すると、
それが離れた時、バネとなり後ろの者に当たり被害を与える。
・岩場を潜り頭をうつ。下部は注意するが上部は注意不足と成りやすい。
・突風に飛ばされる。吹きさらしの所では特に注意。
●先達と共に行動する事。
●先達の注意喚起をよく聞く事。
●行場では決して焦らない事。前の人との間隔を保つ事。
前の人の手足の動き・位置をよく見ておく事。
●岩場を登る場合、手足合わせて4本の内、1本ずつ移動し、
移動する手か足は必ず固定するのを確認してから次の1本を移動する事。
●岩場での2足歩行の場合、移動する足が固定するのを確認する事。
決してピョンピョンと跳ねるが如く歩まない事。.
●下山は、事故の三大原因が集中します。
第一に、精神的に「後は下山だけ」の気の緩みが有る事。
第二に、身体的な登りの疲労で足にきている事。
第三に、物理的に身体の重心が高く滑りやすく転びやすく不安定となる事。
故に、一歩一歩感謝の念と共に踏みしめる様に歩む事。
決して侮り足先だけで軽く跳ねるが如く歩まない事。 |
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一、 |
女人結界門を無事潜り退場する迄は努々油断なき事。 |
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